auやソフトバンクと同等の通信品質がありながら安く使えるUQモバイルとワイモバイルを比較しました。
日本全国にあるショップがそれぞれ利用可能なので、最近出てきたWeb対応限定のahamoやpovo、LINEMOとは少し違いのあるサービスになります。
また、auとソフトバンクのサブブランドになるので、通信速度に不安を抱える格安SIMとも違います。
(格安SIM業者は回線を借りている弱い立場なので、通信が混雑する時間帯に遅くなる)
「安いのは良いけど、オンラインだけだと不安・・・」
そんな方にオススメな2社です。
※2社ともに5G対応の料金プランです
リアル店舗での受付対応もある2社を比較
ahamoやpovo、LINEMOの登場により、20GBで2000円〜3000円がこれからの携帯料金の相場になりました。
ただ、この3社は「Webのみ」「店舗なし」のサービスでもあります。
ahamoだけは「ドコモショップにて有料(3000円)で対応」ですが、基本的にはWebのみで対応と思っておいた方が良いと思います。
「いざという時にショップで対応して貰えないと不安」「でも携帯料金は安くしたい・・・」という方にピッタリなのが、UQモバイルとワイモバイルの2社です。
この2社の価格帯はahamoなどの新勢力3社とほぼ変わりはありませんが、こちらは店舗での対応も受け付けています。
また、「昼間に通信速度が落ちる、使い物にならない・・・」といった格安SIM業者にありがちなデメリットに関しても、UQモバイルとワイモバイルにはありません。
なぜならauとソフトバンクのサブブランドになるので、自社回線を使う事で、auとソフトバンクと同等の通信品質が担保されています。
- 店舗での対応も万が一の為に必要だと思う
- 携帯料金を安くしたい、お得に使いたい
- 通信速度はしっかりと速い業者が良い
このような方は、UQモバイルかワイモバイルの2択です!
2社の料金比較をしていきます。
【比較表】UQモバイルとワイモバイルの料金やオプション
まずは2社の比較表をご覧下さい。
基本的には横並びになる2社ですが、利用する人の条件によって多少の差が出てきます。
料金の割引に関しては「1人で使うか?家族と一緒か?」「電気料金や光回線とセット契約をするか?」がポイントです。
UQモバイル | ワイモバイル | |
---|---|---|
料金プラン ※割引考慮せず | くりこしプラン +5G S 3GB:1,628円 M 15GB:2,728円 L 25GB:3,828円 | シンプルS/M/L S 3GB:2,178円 M 10GB:3,278円 L 20GB:4,158円 |
割引適用後の 料金プラン ※1回線目 | くりこしプラン +5G S 3GB:990円 M 15GB:2090円 L 25GB:2970円 ※自宅セット割適用後 | シンプルS/M/L S 3GB:990円 M 10GB:2090円 L 20GB:2970円 ※おうち割 光セット適用後 |
割引適用後の 料金プラン ※2回線目 | くりこしプラン +5G S 3GB:990円 M 15GB:2090円 L 25GB:2970円 ※自宅セット割適用後 | シンプルS/M/L S 3GB:990円 M 10GB:2090円 L 20GB:2970円 ※家族割引適用後 |
割引キャンペーン | 自宅セット割 でんきコース|auでんき or インターネットコース| ※auひかり、BBIQ等 プランS,Mは-638円 プランLは-858円 | 家族割引: 2回線目以降が1188円引き おうち割 光セット:-1188円 おうち割 でんきセット:-110円 家族割引とおうち割光セット の併用は不可 |
データ増量オプション | 増量オプションⅡ(550円/月) 1年無料キャンペーン プランS:3GB→5GB プランM:15GB→20GB プランL:25GB→30GB | データ増量オプション(550円/月) 1年無料キャンペーン S:3GB→5GB M:15GB→20GB L:25GB→30GB |
データ容量シェア | – | S:1078円 M,L:539円 |
超過後通信速度 | プランS:最大300bps プランM,L:最大1Mbps | S:最大300kbps M,L:最大1Mbps |
節約モード データ通信のカウントフリー | ◯ | – |
データ繰越 | ◯ | ◯ |
通話定額:5分 | – | – |
通話定額:10分 | 770円 | 770円 |
通話定額:60分/月 | 550円 | – |
24時間通話し放題 | 1870円 60歳以上:770円 | 1870円 |
キャリアメール | ◯ | ◯ |
テザリング | 無料 | 無料 |
Wi-Fiスポット | 無料: au Wi-Fi | 無料: ソフトバンクWi-Fiスポット |
eSIM | 対応 | 対応 |
海外ローミング | 世界データ定額 490円/24時間 ※国内から事前予約 980円/24時間 ※事前予約なしの場合 | 海外パケットし放題 25MBまで:0~1980円/日 25MB以上:2980円/日 |
新規契約事務手数料 機種変更手数料 MNP転出手数料 | 無料 | 無料 |
申込・サポート | Web・店舗 | Web・店舗 |
備考 | YouTubeプレミアム3ヶ月無料 auスマートパスプレミアム 加入で毎月1GB無料 | Yahoo!プレミアム会員が無料 おうち割 光セット: ソフトバンク光orソフトバンクAir |
比較すると分かること
- 割引キャンペーンを考慮せずに考えると、UQモバイルの方が安い
- 割引キャンペーンを適用すると2社は横並びになってくる
- 「データ繰越」と「データ増量オプション」は2社とも内容同じ
- UQモバイルの「自宅セット割(auでんき)」は一人暮らしでも楽に使えるキャンペーン
- ワイモバイルの「光回線セット割引」と「家族割」は使える人が絞られてくる
- UQモバイルのみにあるギガを消費しない「データ節約モード」は大きなメリット
- 60歳以上なら「24時間通話無料定額オプション」が優遇されているUQモバイルが良い
- セルラーモデルのiPad等持っている人は「複数SIMでデータ容量シェア」があるワイモバイル
- Yahoo!プレミアム会員になるorなっているならワイモバイルでもOK
基本料金のみで比較するとUQモバイルの方が安い
ワイモバイルの料金プランの特徴としては、「家族割」や「光回線」とのセット割引を適用することで、安くなります。
何も割引を考慮しないで2社を比較した場合、UQモバイルの方が500円程度基本料金プランが安いです。
ですので、携帯電話会社の料金プランにありがちな「キャンペーンを適用する事で安くなる」のが面倒臭いと感じている人は、シンプルなUQモバイルの方がオススメですね。
更にキャンペーンで比較しても、UQモバイルの自宅セット割は非常に適用しやすいと思います。
2種類あり、電気代を「auでんき」に切り替える方法と、光回線「auひかり」や「au ホームルーター 5G」などの指定のネット回線に切り替える方法があります。
割引キャンペーン使えるなら、2社とも料金は横並びになる
UQモバイルには、自宅セット割(でんきコース、インターネットコース)があり、ワイモバイルには、家族割や光回線とのセット割引があります。
- UQモバイル→でんきセット割(auでんき、auひかりorBBIQ等)
- ワイモバイル→家族割、おうち割 光セット(A)
家族割だけが2回線目から割引適用で、他の2つは1回線目から割引適用になります。
割引適用後の月額料金は同じです。
この3つのキャンペーンを考えると、自宅の電気代をauでんきに変えるだけの「自宅セット割(でんきコース)」のハードルが低く、使いやすいです。
一人暮らし世帯でも安くなるのは大きなメリットだと思いませんか?
電気の供給元は一緒なので、品質は今までと変わらず、請求先として、現在使ってる「〜電力」から「auでんき(UQモバイル)」に変わるだけです。既存電力会社への解約手続きもauでんきが全てやってくれるので、Webから申込手続きするだけで切り替え可能。それで安くなるから1番オススメしたいキャンペーンって訳です!
ちなみに自宅の電気1契約につき、10回線まで割引適用可能なので、家族がいる方でもお得ですよ!
2回線契約した場合。家族割のみならワイモバイル優勢だが…
ワイモバイルは家族割適用による2回線目以降が割引されることによって、複数回線だとUQモバイルよりも安くなるのがウリでした。
しかし、2021年の6月頃からUQモバイルが「でんきセット割」を始めた事で、2回線契約する場合でもUQモバイルの方がお得に使えるようになってしまいました。
UQmobile | Y!mobile | |
---|---|---|
2回線契約する場合 月額料金(合計) ワイモバイルに家族割 | くりこしプラン S 3GB:3,256円 M 15GB:5,456円 L 25GB:7656円 | シンプルS/M/L S 3GB:3,168円 M 10GB:5,368円 L 20GB:7,128円 |
2回線契約する場合 月額料金(合計) UQモバイルに自宅セット割 ワイモバイルに家族割 | くりこしプラン S 3GB:1980円 M 15GB:4180円 L 25GB:5940円 | シンプルS/M/L S 3GB:3,168円 M 10GB:5,368円 L 20GB:7,128円 |
UQモバイルの自宅セット割(でんきコース)は、1つの電気契約で10回線まで適用出来る&1回線目から割引が効くのでかなり強力な割引施策ですよね。
UQモバイルに決める理由
【auでんき】自宅セット割(でんきコース)が適用出来るなら決まり
一人暮らしでも、すぐに適用可能なのが、電気料金とのセット割引です。
電力自由化によって、「auでんき/UQでんき」が利用可能になりました。
Webから10分くらいで簡単に申し込みが出来ますし、現在使っている電力会社への解約手続き等も全てauでんき側で手配してくれるので是非使った方が良いサービスですよ。
やることは、UQモバイルを契約して、auでんきに申込みするだけです。簡単です。
ちなみに僕はこのauでんき(UQでんき)のセット割引を使っています!
auでんきはオール電化の住宅では使えない
今のところauでんき/UQでんきはオール電化のマンションや一軒家では利用不可となっています。
つまり、自宅セット割(でんきコース)は使えません。
この場合は、通常料金で比較、検討して下さい。
【データ節約モード】ギガを消費しないで通信可能
UQモバイルには、「データ節約モード」があります。
これは、専用のアプリを使うことで、「節約モード」と「高速モード(通常の通信)」の切り替えが瞬時に出来る機能です。
そして、「節約モード」の時には、ギガが消費されません。(データ消費なし!)
料金プランによって節約モード時の通信速度は変わるのですが、1Mbpsあれば、スマホでYouTubeの動画がほぼ止まることなく見ることが出来るので、かなり魅力的な機能です。
この便利な機能を考えると、UQモバイルのプランM(15GB)は非常にオススメですよ。
データ消費の多い動画(YouTube)が実質データ消費なしで見れていますからね。
意外とヤフーニュースなどのWebページの方が、カクカクするんですよね。
コメント欄や広告を読み込む時間があるので、Webページを見るときは通常の高速通信モードを使った方が良いです。
UQモバイルの「くりこしプランM +5G」良いと思うなぁ。
- 月15GBで2728円
- 自宅セット割適用で2090円/月になる|でんきコースorインターネットコース
- 速度制限が最大1Mbps
- データ節約モードを使えばギガの消費なし
- データ繰越可能
- +5GBのデータ増量オプション550円/月が1年間無料
長時間動画を見るときにはデータ節約モードに切り替えて使っていれば、月15GBのプランでも余ります。そして余ったデータを繰り越せます。
これは携帯代金を毎月2000〜3000円で絶対に抑えたいって考えた場合にはかなりのメリットになるのでは?
UQモバイルのくりこしプランM、おすすめです。
ワイモバイルにはデータ節約モード(低速モード)はない
似たり寄ったりの2社のプランですが、ワイモバイルにはデータ節約モードがありません。
これはマイナスポイントですね。
「もともとそんなにギガを消費しないよ」という方はこの点は特に気にしなくても大丈夫です!
※ワイモバイルが最近対応したのは「データくりこし」です。節約モードは未対応。
60歳以上は24時間通話し放題が770円で使えるUQmobile
UQモバイルでは24時間通話定額オプションは月額1870円ですが、60歳以上に限定して月額770円となる割引が適用されます。※60歳以上通話割
ワイモバイルにはこのような割引はありません。
自分自身が60歳以上の場合はもちろん、例えば、自分の親がLINEから電話をかけない人、10分以上の長電話をする機会がある場合などは、24時間通話し放題のオプションに入ったUQモバイルを親に使ってもらうのは安心かもしれませんね。
通話定額で月60分無料オプションがあるUQモバイル
通話定額のオプションは、5分無料や10分無料、24時間かけ放題が一般的ですが、UQモバイルには「月額550円で月間60分通話無料」というオプションもあります。
珍しいプランですが、意外とこれくらいの通話オプションが欲しかった!という方はいるのではないでしょうか??
僕はこれを利用しています。
ほとんど電話はしませんが、時々5分や10分を超えるような電話があるので、月60分無料オプションの方が使い勝手が良いので、これにしています。
自宅セット割(でんきコース)適用の、データ15GB+60分通話定額オプションオススメです。
YouTubeプレミアムに課金している人【3ヶ月無料あり】
UQモバイルの新しいキャンペーンで、「くりこしプラン +5G」加入で「YouTube Premiumが3ヶ月間無料」というのが始まりました。
僕も毎月課金していますが、CMが流されないでずっとYouTubeを見ることが出来ます。
月額1180円なので、3ヶ月無料だと3000円ちょっとの還元となりますね。
※このキャンペーンの終了時期は未定です
ワイモバイルを選ぶ理由
ワイモバイルは自宅のインターネットにソフトバンク光かソフトバンクAirを導入すると、1回線目から割引が適用されます。
その場合は、UQモバイルのでんきセット割適用後の金額と同等になるので、「月額508円のYahoo!プレミアムが無料で使える」点に魅力を感じるならワイモバイルを選ぶのもありだと思います。
自宅の光回線をソフトバンク光にするならワイモバイル
自宅で光回線を使っているor使いたい人は、ワイモバイルに光回線とのセット割引があるので、こちらもオススメ出来ます。
毎月1188円の割引が効きます。※ただし家族割と併用不可
ソフトバンク光の中身は、NTTのフレッツ光回線なので、通信品質も同等で安心して使うことが出来ます。
UQモバイルのでんきセット割適用後とワイモバイルの光回線セット割適用後の料金プランが同等になります。
工事不要のソフトバンクAirでもセット割引が適用される
光回線を自宅で使う為には工事が必要ですが、ホームルーターであれば工事不要ですぐに使うことが出来ます。
セット割引も可能なホームルーターがソフトバンクAirです。
携帯などと同様に無線電波を使うので、光回線よりは通信速度が落ちますが、「そこまで速くなくても良い」「引越しのタイミング的にもすぐに自宅でネットを使いたい」という人にはソフトバンクAirが候補になってきます。
そして、ワイモバイルとソフトバンクAirのセット割引により、毎月1188円の割引が適用されます。
ただし、ホームルーターに関しては、今まで力を入れていなかったドコモとauが2021年の夏から新機種を発売開始していて、ドコモの5G対応ホームルーターは良さそうですよ。
もしかしたらソフトバンクのホームルーターも5G対応で新機種が近いうち出るかもしれません。
ワイモバイルはYahoo!プレミアム会員が無料になる【月額508円】
Yahoo!プレミアム会員は月額508円のサービスですが、ワイモバイルとソフトバンクユーザーだとこれが無料になります。
内容的には、Yahoo!ショッピングやPayPayモールでのポイント還元率UPや、電子雑誌の読み放題サービス、パ・リーグ6球団の試合が見放題のベースボールLIVEが含まれているので、かなりコスパの良いサービスになっています。
ホークスファンやパ・リーグ球団ファンの野球好きには、Yahoo!プレミアム会員は非常にオススメです。そして、そのサービスが無料で付帯するワイモバイルを使うメリットは大きいですよね!
参考:【ネット配信比較】福岡ソフトバンクホークス戦の試合中継はどこが安いか
※Yahoo!プレミアム会員のベースボールLIVEがオススメになりました
UQモバイルもauスマートパスプレミアムでデータ1GB無料
UQモバイルにも同様なサービス(auスマートパスプレミアム)があるのですが、関連する特典としてはデータ増量1GB無料なので、ちょっと弱いかなと思います。
ただ、映画館が割引になるメリットがauスマートパスプレミアムにはあるので、よく映画を見に行く人、家族やカップルで映画を見に行く人には元が取れるメリットのある有料サービスになっています。
データ容量シェアを使うならワイモバイル
ワイモバイルには、複数のSIMでデータ容量を共有できる「データ容量シェアオプション」があります。
基本使用量を払うことで、最大3回線まで利用可能です。
15GBや25GBのデータ通信容量をスマホとタブレット端末(iPad)で使いたい方などにオススメなオプションです。
メインのスマホ以外の、2台目需要に対する機能になります。
UQモバイルにはこのオプション機能はありません。
まとめ
ワイモバイルは2回線以上の契約や光回線とのセット割引キャンペーンありきの料金プランでもあるので、最初から安いUQモバイルの方が使いやすいとは思います。
一人暮らしでも使いやすい自宅セット割(でんきコース)、ギガを消費しないデータ節約モードがあるのも非常に大きなメリットです。
実際に僕自身UQモバイルを選んで利用しています。
ただし、ソフトバンク光(orソフトバンクAir)の利用者や2回線以上の契約をする予定(家族割)であれば、Yahoo!プレミアム会員がついてくるワイモバイルも魅力的です。
Yahoo!プレミアム会員の特典は盛り沢山ですからね。
UQモバイルを選んだ方が良いと思いますが、ワイモバイルもありって感じです。
どちらを選ぶにしても、日本全国にある店舗の利用が可能なので、ahamoやpovoなどWeb対応限定の業者とは一味違う安心感のある携帯事業者です。
ドコモやau、ソフトバンクなどで毎月高い携帯料金を払っている方は是非この機会に乗り換えてみて下さい!今までの3社と比較したらUQモバイルでもワイモバイルでもお得になるのは間違い無いです!!
ahamo等新ブランド3つも検討するならこちらをどうぞ。